
年長組は、幼稚園生活の最後の1年。
これまで積み重ねてきた経験をもとに、
自分で考え、行動し、
仲間と協力して取り組む姿が見られるようになります。
「自分のことは自分で」
「友だちのために」
「みんなで力を合わせて」
そんな思いが自然に芽生える時期です。
山の手学院幼稚園では、
年長児の一年を「小学校への準備期間」ではなく、
“自分を信じて生きる力を育てる時間”と位置づけています。
年長児は、体力や運動能力が大きく伸びる時期。
毎日の体操を通じて、
挑戦する気持ちと、あきらめない心を育てます。
マラソン・なわとび・跳び箱・鉄棒など、個人の挑戦を支える活動。
チームで協力する運動会やリレーで、仲間との達成感を味わう。
正しい姿勢・食事・衛生習慣を意識し、健康的な生活を身につける。
運動を通して得た「やればできる!」という実感は、
小学校生活でも生きる自信の源となります。
5歳児になると、
自然と“リーダー”としての意識が芽生えます。
年中・年少の子を思いやり、
助ける姿が見られるようになり、
人との関わりの中で心の成長が深まります。
年下の子への声かけや手伝いを通して、思いやりの心を育てる。
話し合い活動やグループ活動で、意見を出し合い、協力して解決する。
クラス全体で一つの目標に取り組むことで、仲間意識と責任感を育てる。
「自分だけでなく、みんなのために」という気持ちが自然に育ち、
集団の中での自分の役割を感じられるようになります。
年長児は、「見る・考える・やってみる」といった
思考の流れができ始めます。
日々の活動の中で、自分なりの考えを持ち、
色々と考えながら物事に向き合います。
保育を通して「聞く・見る・知る・考える」を学ぶ。
園外保育では、ルールを守り安全に遊ぶ。
運動会・発表会など長期的な取り組みを通してがんばる心を育てる。
自分の考えをもって行動する力、
相手の意見を受け止めて考える力――
その両方が、就学後の学びにつながります。
5歳児では、話す・聞く・考える・伝えるといった
言葉の力が一段と豊かになります。
言葉を使って思考を整理し、相手に伝える喜びを感じます。
発表や話し合いの活動で、自分の考えを順序立てて話す。
友だちの意見を聞き、違いを認めながら考えを深める。
書く事に、書く活動にも親しむ。
「言葉で伝える力」は、学びの基礎であり、
“考える子”を育てるための大切な柱です。
表現活動では、子どもたちの感性と想像力が大きく花開きます。
感じたこと・思いついたことを自分なりの方法で表す喜びを味わいます。
お祭りなどの共同制作で、仲間と力を合わせて一つの作品を作る。
音楽・ダンス・合奏などの発表会で、表現する達成感を味わう。
季節ごとの制作活動を通して、豊かな感性を育てる。
完成までの道のりの中で、失敗や工夫を繰り返しながら、
「やり遂げた」経験が子どもたちの心に深く残ります。
5歳児の1年間は、幼稚園での集大成であり、
小学校への大切な“橋渡し”の時期です。
山の手学院幼稚園では、
子どもたちが自分に自信を持ち、
仲間と協力しながら前へ進む力を育てています。
卒園式の日、
胸を張って「もうすぐ1年生!」と言えるように――
先生たちは、子ども一人ひとりの心に寄り添いながら、
最後の一年を丁寧に支えていきます。