
3歳児クラスは、
「初めての幼稚園生活」を迎えるお子さまが多い時期です。
家庭で過ごしていた時間から一歩踏み出し、
“集団での生活リズムを身につけること” が
この1年の大きな目標。
山の手学院幼稚園では、
子どもたちが安心して毎日を過ごせるよう
一人ひとりの成長段階に合わせて
丁寧に保育をしています。
4年保育(2歳児クラス)から進級した子は、
少しお兄さん・お姉さんとしての自覚が芽生え、
初めて入園する子たちに優しく寄り添う姿も見られます。
泣いて登園していた日々が、
いつの間にか笑顔の登園に変わっていく
そんな“自信の芽生え”がこの1年の大きな成長です。
3歳児はまだ体力や集中力が発達の途中です。
そのため、1学期の間は
「しっかり遊んで、しっかり休む(午睡)」リズムを
大切にしています。
朝の支度や着替え、手洗いなどを自分でやってみる。
食事・排泄・睡眠など、生活リズムを安定させる。
体を思いきり動かす活動(運動あそび・外あそび)を毎日取り入れる。
戸外でのあそびは、
体づくりだけでなく心の開放にもつながります。
子ども達が楽しめるあそびや運動を行い、
体を動かす心地よさを全身で感じていきます。
この時期の子どもたちは、
少しずつ友だちへの関心が高まります。
最初は並んで遊んでいた子も、
やがて「一緒にやろう」「貸して」「ありがとう」と
やり取りができるようになります。
先生や友だちとの関わりの中で、思いやりや順番を学ぶ。
ごっこ遊びや制作を通して、協力する楽しさを知る。
困った時には「先生にお話しする」経験を重ねる。
安心できる関係の中で
「自分もやってみたい」「友だちと一緒がうれしい」
という気持ちが育ち、
集団生活の基礎が少しずつ身についていきます。
3歳児は「どうして?」「これなあに?」と好奇心いっぱい。
身近な自然や園生活の中で、発見や驚きを通して学んでいきます。
季節ごとの自然あそび(虫探し・落ち葉拾い・水あそび)。
野菜の収穫や園庭での観察を通して、生命に関心を持つ。
園外保育を通じて、五感を使って遊ぶ体験。
“見る・触れる・感じる”を大切にした体験を通して、
子どもたちの中に「考える芽」「想像する力」が生まれます。
この時期は言葉の表現がぐんと豊かになる時期です。
先生や友だちとの会話を通して、
“伝わるうれしさ”を感じていきます。
朝の会や帰りの会で、元気にあいさつ・返事をする。
絵本の読み聞かせで、言葉のリズムや表現の楽しさを味わう。
「ありがとう」「ごめんね」「いいよ」などの言葉を自然に使う。
先生は、子どもたちのつぶやきや思いを丁寧に受け止めながら、
言葉で気持ちを表す力を育てていきます。
クレヨンや絵の具を使ったお絵描き、
リズムあそび、楽器あそび――
子どもたちは、
感じたことを自分なりに表現する楽しさを味わいます。
季節の制作(こいのぼり・七夕・ハロウィンなど)で達成感を感じる。
音楽やリズムに合わせて体を動かし、表現する楽しさを知る。
自分の思いを形にし、友だちと見せ合う喜びを味わう。
「できた!」という体験が、次への挑戦意欲を育てます。
3歳児の1年間は、小さな“できた”の積み重ねであふれています。
初めての幼稚園生活には、不安もたくさんあると思います。
泣いて登園していたお子さまが、先生や友だちとの関わりの中で、
笑顔で「行ってきます!」と言えるようになる――
その変化こそが、子どもたちの心の成長の証です。
山の手学院幼稚園では、
保護者の方と一緒にお子さまの成長を見守りながら、
安心して通える環境づくりを大切にしています。